コンテナの種類
鉢やプランターなど、園芸用の容器を総称してコンテナと呼びます。形や素材、大きさなど、様々な種類がありますが、どのコンテナを選ぶかは、何を植えるのか、どこに飾るのかによって決めていきます。
例えば、玄関や庭先にひとつ目を引くポイントを作るなら、大きなポットや樽を使って寄せ植えを、窓辺やベランダには、奥行きのない場所に便利なプランターを使用して、好みの植物を植えるなどすると良いでしょう。
それでは、コンテナの種類と素材について学んでいきましょう。
基本のコンテナ

- ローボウル
丸形で、口径が広く浅い鉢のコンテナ。深さは10~20cm程度のものが中心。広い口径を活かして多種の草花を植え込める寄せ植え向き。 - ポット
もっとも種類が豊富なコンテナ。丸形で、鉢の深さが口径と同じくらいか、口径より少し深さのある深鉢。深く根を張る植物向き。 - スクエアポット
正方形で深鉢のコンテナ。根鉢が大きい花木やボリュームのある寄せ植え向き。 - ウインドーボックス
ヨーロッパでは花を窓辺に飾るために使われる。日本では一般にプランターと呼ばれることが多い長方形のコンテナで、奥行きのない場所のガーデニング向き。
その他のコンテナ

- 樽
ウイスキーやワインの樽を再利用した園芸用コンテナで、タブとも呼ばれます。最近はガーデニング用に大小さまざまなサイズが作られ、レトロ感やナチュラルな雰囲気を演出したいときに最適です。 - ストロベリーポット
最大の特徴は側面にあるいくつかのポケット。素焼き鉢で、イチゴの栽培用に作られたコンテナですが、多くの苗を植えることができ、イチゴ以外の寄せ植えにも最適。
スタンド

他のコンテナと高低差をつけて立体感を出したい場合やスペースを有効に使うためにスタンドが活躍します。床に直接置くのに比べて装飾効果が高まるため、特に室内で育てるときなどに良いでしょう。
コンテナの素材
コンテナの素材の特徴を知っていれば、植物ごとに合ったものを選択することができます。
- 素焼き
通気性と排水性がよく根腐れを起こしにくいですが、水分が乾きやすいのでこまめに水分補給を必要とします。素焼きにはもっとも親しまれている素焼き鉢をはじめ、駄温鉢やテラコッタという物もあります。素焼き鉢は比較的低温(700~900℃)で焼かれているため、少々割れやすいです。一方、駄温鉢とテラコッタは高温(1000~1300℃)で焼かれているため、強度があり、耐寒性に優れています。 - プラスチック
軽量で色や形も豊富で、通気性に劣るが保水性は高い。湿気りを好む植物向きだが、根腐れを起こしやすいので注意。 - 紙製
軽量で通気性に優れ、可燃ゴミとして捨てられるのも魅力。ただし、耐久性は1~2年が目安となる。 - 木製
通気性に優れ、木の質感が植物と自然に溶け込み、やわらかい印象を演出します。 - サンドプランター
砂と樹脂で作られているサンドプランターは、軽くて女性でも扱いやすく、シックな印象を演出でき、コンテナ使いをするのが特徴的なプランター。