Lesson7-2 コンテナガーデ二ングの植え付けと管理

コンテナガーデンに最低限必要な道具

園芸店では、便利なものやデザイン性の高いものなど、様々なガーデニンググッズが販売されていますが、まずは元気な植物を育てるために、最低限必要となる入門道具を揃えてみましょう。

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・市販の培養土(元肥が入っていない場合、緩効性肥料も用意)
・鉢(根が十分に張れるサイズのもの)
・鉢底石(水はけをよくするため)
・鉢底ネット(底穴をふさぐため)
・移植ゴテ
・ジョウロ
・ハサミ(剪定や花がら摘みのため)
・グローブ(ケガ防止と、土で手を荒らさないため)
・バット(土と肥料を混ぜるため)

苗の植え付け(鉢植え)

Lesson4-2で学習したポット苗の選び方を参考に、良い状態の苗を選んだら植え付け開始です。

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  1. 苗よりひと回りほど大きい鉢に鉢底ネットを敷いて、鉢底石を少し入れる。
  2. その上に元肥を含む土を3/1ほど入れる。(※苗が十分に入る高さを残しておくこと)
  3. 苗をポットからはずし、根が新しい土のなかで生長しやすいように軽くほぐす。(※根は本来いじられたくない箇所なので、傷つけないように注意。)
  4. 鉢の真ん中に苗を置く。
  5. 根鉢とコンテナの間に土を入れて植えつける。(※すり切りまで入れずに水を入れるスペースを1~2cmほど残す。)
  6. 土を手で軽く押すようになだらかにする。
  7. 鉢底から水が流れ出るまで水をたっぷり注ぐ。植えつけ直後1週間ほどは半日陰に置き、水が切れないようにする。
  8. 根付いたら日当りのよい場所に移動させ、1~2週間に一度液肥を与える。

植え付け後の管理

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水やり

用土の表面が乾いたら、ゆっくり株元に鉢底から水が流れるまで与えます。水やりは午前中に行うのが基本で、夏期は朝夕2回が目安。ただし、水の与え過ぎは根腐れの原因にもなるので注意。

追肥

肥料は、最初に植え込むときに新しい用土に混ぜる”元肥”と植物の芽が出たことに与える”追肥”に分かれます。植え込み後は、植物が健やかに生長するために追肥を与えます。

追肥には土の上に置く固形タイプや液体タイプ、水に薄めて使う粉末タイプなどがあります。固形タイプは、水やりのたびに溶け出してゆっくり効く反面、液体タイプは、即効性はあるものの、持続性がないためこまめに与える必要がある。

花がら摘み

花がらとは、”咲き終わった花”のことを指します。この咲き終わった花を摘み取る作業が花がら摘みといいます。早めに摘みとることで、次々に花を咲かせることができます。これを行わないと見た目が悪いだけでなく、結実して次の花が咲きにくくなります。また、落ちた花びらが腐ると病気の原因にもなります。

パンジーやビオラなど、茎が長いタイプはハサミを使って花首の根元からカットします。(※株元の茎から切ってはいけません。)ロベリアなど、小さな花が咲くタイプは、花がすべて咲き終えたら、指で先端部分を取り除く。

切り戻し

切り戻しの方法は、「Lesson5-1 剪定と切り戻し」を参照